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さいふまいりの道 ~天山(あまやま)の石燈籠~

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太宰府市から南東に約5km、筑紫野市天山地区は宮地岳の南麓に
位置し西側を宝満川が流れる自然あふれる歴史の街です。

この天山地区を旧日田街道が通っており、西は針摺を経て二日
市宿、東は二(ふた)・石櫃を経て甘木宿へと続いていました。
現在も細い道筋や街道沿いの建物が往時の面影を伝えてくれて
います。

この天山地区の西の入口に「さいふまいり」に関わる石燈籠が
立っています。
石燈籠には「太宰府」「天満宮」と大きく記されており、幕末
に五卿も滞在した天満宮の宿坊「延寿王院」の名も記されてい
ます。

一方、台座には「秋月連中」とあり、寄進者の氏名に綿屋・油
屋・問屋といった文字が見えることから、幕末に秋月の商人達
を中心として建立されたことがうかがえます。

江戸時代に描かれた「旧蹟全図」や「古戦古城之図」などには
天山村から宝満川に沿って北上する「宰府道」が記されており
日田街道と太宰府へと向かう道の分岐点に建てられ道標として
の役割を果たしていたことが考えられます。

現在、年間約700万人の方々が太宰府を訪れていますが、江戸時
代においても太宰府を訪れる多くの人々がいた事を今に伝えて
くれる貴重な文化遺産です。