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菅公伝説 ~菅公御着船旧跡の地~

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菅原道真公は太宰府と縁深い人物ですが、京より太宰府へ流され
た際の伝説は太宰府市内のみならず九州各地に伝えられています。
そんな数多く残された菅公伝説の1つを御紹介したいと思います。

大分県中津市にある犬丸地区には菅原道真公にまつわる伝説が
残されています。
伝承では、太宰府へ流される途中、海が荒れたため船は豊前国の
江極の岸に着船し、菅公は中尾の松原に上陸されて37日間滞留さ
れたといいます。
菅公はそこにあった止良石(とらいし)に腰掛けられ、「身のうさを良く
も止どむるとら石の名を聞くさへも頼もしきかな」と歌を詠まれ、傍らに
あった野田の清水という泉を見て、「久方の空もはるけき雲晴れて
かげ清けなる野田沢の水」と詠まれたと伝えられています。

やがて後に、菅公の孫である菅原文時がこの地を訪れ、止良石の
周囲を掘り、道真公を祀るために建てた社が現在の犬丸天満神社
の由緒と伝えられています。

現在、犬丸地区を通る国道213号線沿いには菅公御着船旧跡を示し
た大きな記念碑があり、地元の方々による由緒碑や燈籠なども新
しく建立されており、菅原道真公にまつわる伝承を大切に受け継ぎ
地域の文化遺産を守られている様子がうかがえます。