ボランティア活動

協会で活動している3つのボランティアを紹介します

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万葉植栽ボランティア
「ゆづるはの会」

太宰府市には市域面積の約17パーセントを占める貴重な史跡地がありますが、公有化されたものの未整備のままの状態の土地に、ゴミが放置されるなどの事態が生じたこともありました。そこで、その史跡地を有効に活用し、また歴史の散歩道をたどる人々が、大宰府政庁などが建っていた頃の野山の風景を少しでも想像していただけるようにと、平成7年7月から「万葉の花講座」を開催し、万葉植物の勉強をし、実際に苗を植え始めたのがこの会の始まりです。平成21年度よりこの会の名称を「ゆづるはの会」としました。史跡地に彩りを添え、季節ごとに変わる万葉の草花を市民や観光客の方に楽しんで頂いています。

ボランティアの日々の活動をお伝えします

万葉植栽日記

2018年 02月07日
平成29年度 第19回 第2回冬季勉強会
 冬季勉強会の第2回目を開きました。
ここ数日間厳しい寒さが続き、今朝も裏道に残った雪があちらこちらにカチカチに凍り付いていて、用心しないと滑って転んでしまいそうでした。
雪がチラつく中でも熱心でパワフルなゆづるはの会のメンバー。流行りののインフルエンザなどで欠席者もいましたが、本日は15名もの参加がありました。
 今日は会のメンバーであり、太宰府発見塾の塾長でもある森弘子先生が講師となって、「大和万葉の旅」と題し、奈良へ歴史散策の旅に行かれた折に撮影された万葉に関連する写真をパワーポイントを使って紹介していただきました。
 万葉発祥の地である奈良の桜井市に関係する雄略天皇の歌の紹介や、菅原道真の先祖である野見宿禰(のみのすくね)を祭った相撲神社にある石碑、最近発掘調査で卑弥呼の宮殿跡か?とも言われている纏向遺跡(まきむくいせき)、同じく卑弥呼の墓か?と言われている箸墓古墳、山辺の道と言われる散策路沿いにある石上神社のスギの木、そして桧原神社の三つ鳥居など、いろいろな写真を見せていただき、どれも印象的なものでした。
 率川神社の神事 三枝祭りについてのお話しもありました。そこで使われる笹ユリの花は一時全滅しかかったそうですが、私たち「ゆづるはの会」と同じようなボランティア団体「飛鳥山里作りクラブ」が笹ユリの保護育成の活動をしているそうです。お揃いのブルーの作業着を身に着けたメンバーの集合写真を見せていただきました。明日香村の甘樫丘整備にもかかわっているそうです。甘樫丘公園整備は吉野ケ里公園と同様国土交通省が主に行っているとのことで、文化財法に沿って行われている太宰府の史跡保存整備との違いを考えさせられたとのお話もありました。大和三山の紹介などもありとにかく盛りだくさんの勉強会になりました。
  森先生のお話の後に、斉城先生が前回の土壌の話の補足資料を配られ、冬の勉強会が終わり植栽活動がまた始まった時に改めて話をしていただくことになりました。春が待ち遠しいです。