ボランティア活動

協会で活動している3つのボランティアを紹介します

過去ブログ一覧


万葉植栽ボランティア
「ゆづるはの会」

太宰府市には市域面積の約17パーセントを占める貴重な史跡地がありますが、公有化されたものの未整備のままの状態の土地に、ゴミが放置されるなどの事態が生じたこともありました。そこで、その史跡地を有効に活用し、また歴史の散歩道をたどる人々が、大宰府政庁などが建っていた頃の野山の風景を少しでも想像していただけるようにと、平成7年7月から「万葉の花講座」を開催し、万葉植物の勉強をし、実際に苗を植え始めたのがこの会の始まりです。平成21年度よりこの会の名称を「ゆづるはの会」としました。史跡地に彩りを添え、季節ごとに変わる万葉の草花を市民や観光客の方に楽しんで頂いています。

ボランティアの日々の活動をお伝えします

万葉植栽日記

2018年 03月28日
平成29年度 第22回 ヒガンバナの手入れ
 今年度(H29年度)最後の活動です。ここ数日晴天が続き、桜の花も一気に満開になっています。今日は戒壇院前の参道両側に植えているヒガンバナの手入れを行いました。
 本堂に向かって右側(東側)は車の影響でしょうか、踏まれていて育ちが悪い状況です。周りの草を取り、土を掘り起こして、肥料をまき、野草園から掘り起こした球根を二十数個補植しました。山門に近いところと土塀前のところは、大きく立派な葉が伸びていましたが、雑草が取りついたところもあり、育ちも良くなく、葉が全くないところもありました。おおよその見当を付けて掘り起こし、雑草を取り除きましたが、その際、球根を傷めることもたびたび・・。そうして掘り起こした球根もやはり小さ目です。肥料はたっぷり施しましたが、今年の秋のお彼岸にどれほど咲いてくれるか心配です。しかし県道からの入り口付近には夏水仙の葉が大きく育って増えています。初夏を彩ることでしょう。

 今日は5月の陽気だそうです。少し汗ばみながらの作業となりました。植栽畑育苗園に新しい小屋が建ち、今日から皆さんに使ってもらいました。これまで木造小屋でじめじめした中で着替えをしていた会員の皆様には喜ばれています。長靴の保管場所など、さらに使いやすいように小屋の備品も整えていきたいと思います。

 作業後は満開の桜を見ながらの懇談となりました。斉城先生から九州国立博物館に寄贈・植樹したヤマザクラが花を付けたことが報告され、職員が撮影した写真を回覧しました。また、会員の大田さんからナツミカンをたくさん頂き、山内さんからは畑で育ったヤマシオナを漬け込んだ漬物をもらいました。味見した方からは「ウッ、旨い、辛みがあっていいね」と大好評だったようです。 
 次回の懇談の場は政庁跡で花見を予定しています。晴れますように!