ボランティア活動

協会で活動している3つのボランティアを紹介します

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万葉植栽ボランティア
「ゆづるはの会」

太宰府市には市域面積の約17パーセントを占める貴重な史跡地がありますが、公有化されたものの未整備のままの状態の土地に、ゴミが放置されるなどの事態が生じたこともありました。そこで、その史跡地を有効に活用し、また歴史の散歩道をたどる人々が、大宰府政庁などが建っていた頃の野山の風景を少しでも想像していただけるようにと、平成7年7月から「万葉の花講座」を開催し、万葉植物の勉強をし、実際に苗を植え始めたのがこの会の始まりです。平成21年度よりこの会の名称を「ゆづるはの会」としました。史跡地に彩りを添え、季節ごとに変わる万葉の草花を市民や観光客の方に楽しんで頂いています。

ボランティアの日々の活動をお伝えします

万葉植栽日記

2018年 05月30日
平成30年度 第7回 植栽畑・野草園の手入れ及びテニスコート下ヤブカンゾウ周り草取り
  一昨日梅雨入りした九州北部地方です。今年は昨年より23日も早く、平年より8日早いそうです。陽はささないものの蒸し暑く、1時間も作業すれば汗ばむような天候でした。
 今日はツツジ・サツキの挿し木をする予定でしたが、「まだ挿し穂が柔らかいので次回がいいでしょう」と斉城先生。そこで①畑の草取②カボチャを這わせる棚の仕上げ③テニスコート下のヤブカンゾウ手入れの3班に分かれての作業をすることにしました。
②班は男性3名に未完成の棚を仕上げてもらい、カボチャ苗の植え付けまでやってもらいました。苗はメンバーの大田さんが持ってきてくれました。実は、前々回、棚の一部が出来た後、メンバーの一人が苗を植えてくれたのですが、虫に食べられてしまい無くなっていたのです。そこで、今回大田さんが3株持ってきてくださいました。ありがとうございます。
③班はテニスコート下のヤブカンゾウを植えている場所にヒメジオンが伸びているので、4人で抜き取りました。ただそこに茅も茂っていて、それに埋まっている状態です。株の周りを手で抜き取り、その後を刈払機で刈取る必要があります。 
 3班の作業の他に、野草園の手入れもしました。前々回植えたフジバカマが枯れてしまったので、畑にあるものを2株移植しました。梅雨に入ったので前のように枯れることはないと思いますが、たっぷりと水を与えました。また、ヒオウギも植込みました。さらに、ケイトウがなくなったので苗を募っていたところ今日羽野さんが苗を鉢ごと持ってきてくれました(ありがとうございます!)。さっそく植え込もうとしたところ、かわいい芽が出ていることに気づき、いただいたケイトウは別のところに植えました。野草園も徐々にではありますが、種類を増やして、四季折々の万葉の花々を楽しんでいただけるように、会員の皆さんが頑張ってくださっています!ただ、テニスコート前、戒壇院裏、観世音寺裏のハナショウブやアジサイは何故か今年はいずれも花数が少ないように思え、ハナショウブの色も青以外の花が一つ二つしか見えず・・・。梅雨空のアジサイやハナショウブは味わい深い趣がり、これから花数を増やしてくれたら皆さんにも楽しんでいただけるのに・・・と一同願っているところです。


 
 斉城先生のミニ講座
 野山にホトトギスの鳴き声が聞かれるようになり、卯の花(空木:ウツギ)も白い花を付けています。普通のウツギの花は終わりを迎えているようですが、畑に咲いたウツギが、バイカウツギであることを教わりました。バイカウツギはとても良い香りで、「ニオイバイカウツギ」「ヤエニオイバイカウツギ」「セイヨウバイカウツギ」があるそうです。先生がセイヨウバイカウツギを持ってきていましたが、花の中がピンク色をしていました。
 ウツギ゙にはいろんな種類があり、それぞれの特徴など全部を覚えるのは出来そうにありません。今日覚えたのは良い香りのウツギが「バイカウツギ」で三種類あることくらいでしょうか(笑)