ボランティア活動

協会で活動している3つのボランティアを紹介します

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太宰府市文化遺産調査
ボランティア

文化庁による『文化財総合的把握モデル事業』において、太宰府市がその実施団体に選ばれ、事業の一部を保存協会が受託したことをきっかけとして、この事業に関わっていただくボランティアを平成20年に募集し、活動が始まりました。市内外のボランティアの方々が、市内に7つある小学校区を基本に、日田街道・四王寺山・東ヶ丘・御笠川を加えた11の班に分かれて調査を行い、“まちあるき”を始めることにより、それにつながる、モノ・コト・ヒトに注目しながら「調べ」「伝え」「見守る」活動を行っています。この事業を通し、社会全体での文化財の継承を目指しています。これまでに6000件を超える文化遺産が記録されています。

ボランティアの日々の活動をお伝えします

文化遺産調査

2017年 06月28日
6月28日 国分小学校区班 現地調査
 
 

 灰色の雲が空を覆う6月28日、国分小学校区班の皆さんが地域の神社などの現地調査を行いました。

 

 国分小班ではこれまで様々な文化遺産を丹念に調査しており、昨年は国分天満宮の境内にある文化遺産を記録しました、今回は国分・水城地区で祀られている衣掛天満宮と老松神社を中心に現地調査を行いました。

 

 普段何気なく参拝している地域の神社ですが、改めてその境内を見て回ると、様々な祠が祀られていたり、地域の先人たちが行ってきた寄進などの歴史が残っています。これら身近な文化遺産群を大切に守り伝えていきたいものです。

2017年 06月27日
6月27日 水城小学校区班 現地調査・振り返り調査

 

 

 梅雨の晴れ間となった6月27日、水城小学校区班の皆さんが文化遺産の振り返り調査を行いました。

 

 水城小学校区班の担当地域の1つである観世音寺地区は、少弐氏の墓や供養塔、観世音寺由来の名水・弘法水、このたび出土遺物が県指定された推定金光寺跡など、様々な文化遺産があります。

 

 その1つである弘法水では、管理をされている個人宅の方とお話しする機会があり、その歴史や御堂の建立、そばに立つ榎や栗の木の様子、初夏には美しい藤の花が彩ることなどのお話をうかがいました。

 

 古来より脈々と湧き続けてきた弘法水をこれからも受け継いでいくために、ご見学の際はぜひマナーと御配慮を是非お願いいたします。

2017年 06月21日
2017年6月21日 日田街道班 朱雀大路・条坊跡の道筋 現地調査
 
 

 6月21日、梅雨空の下、日田街道班の皆さんは大宰府条坊跡と朱雀大路の道筋について現地調査を行いました。

現在は住宅地などになっており、1000年以上前の都市の姿は失われていますが、街並みの所々に面影が残っています。

 

・朱雀大橋のそばにある朱雀門の礎石

・榎社そばで見つかった朱雀大路の跡

・条坊制に一致する街中の古い路地

・二日市で見つかった朱雀大路側溝の跡

 

 これらの文化遺産を巡りながら、現在の地図に大宰府条坊と道筋を落とし込む作業を行いました。

2017年 04月04日
2017年4月4日(火) 太宰府南小学校区班 大行事塔・筑紫四国の現地調査
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  春の陽気に包まれた晴天下、太宰府南小学校区班の皆さんは通古賀地区を中心とした大行事塔・筑紫四国の現地調査を行いました。
 穏やかな日差しと適度な風があり、暖かさで開花した桜などを見ながらの絶好の調査日和となりました。

 まず調査に伺ったのは西鉄沿線からも見える小高い丘陵の薬師山。ここには江戸時代に通古賀村の人々が建立した巨大な大行事塔が残ります。また、敷地内には筑紫四国札所があり、薬師如来が大切に祀られています。同じく敷地内で祀られている十三仏などとあわせてお参りいたしました。

 その後、旧日田街道沿いに賑わった通古賀地区を歩き、四王寺山に由来する縁起が残る王城神社、街道沿いの筑紫四国札所などを調査しつつ、鶴の墓・榎社・鹿嶋神社・晴明の井と巡り、最後は太宰府が認定された日本遺産の構成文化財の1つである般若寺跡を調査しました。

 古代から近現代まで様々な文化遺産がひしめく通古賀地区ですが、その合間を点々と繋ぐように筑紫四国の札所があり、往時の人々の信仰に想いをはせる調査となりました。

 
2017年 03月28日
3月28日(火) 水城小学校区班 戒壇院・観世音寺振り返り調査
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  3月28日(火)、水城小学校区班の皆さんは、戒壇院・観世音寺の文化遺産振り返り調査を行いました。

 本日は昨日と打って変わって晴天に恵まれ、気持ちのよい一日となり、絶好の文化遺産調査日和となりましたました。
 まず、戒壇院の木造盧舎那仏坐像と木造文殊菩薩像、木造弥勒菩薩像をお参りをして、境内の様々な文化遺産を見て巡りました。
 先日「戒壇院の石塔」の記事が、広報だざいふの裏表紙『太宰府の文化財382』に掲載されていたので、その記事と実物とを見比べながら、ボランティアの方々は、一つ一つ熱心に確認しながら、調査されていました。
 その後、観世音寺、朝日山遺跡まで巡り、現状調査を行いました。 
2017年 03月27日
3月27日(月) 国分小学校区班 班会議
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 3月27日(月)、文化遺産調査ボランティア:国分小学校区では、本日の活動として四王寺山への登山を予定していましたが、昨夜の大雨で中止となり、国分共同利用施設にて班会議を行うことになりました。

 班会議では、国分・水城地区の文化遺産の冊子の打ち合わせで、活発な話合いが行われ、目次の再確認、現状チェックなど、これからの課題が見つかりました。

 国分小学校区班の皆さんは、何事にも熱心なので、素晴らしい冊子が出来上がることを楽しみにしています。

2017年 03月27日
2017年3月17日(金)  3月定例会
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3月17日(金)平成28年度最後の定例会が行われました。

文化財課の宮崎さんによる今後の『太宰府文化遺産調査活動』についてのお話の後、日田街道班、南小班、国分小班、東小班の活動報告がありました。
各班それぞれ、1年間を目標を持って有意義に活動をされ、太宰府文化遺産調査事業にに貢献していただいた事がよくわかる報告でした。ボランティアのみなさん、本当にありがとうございました。

学芸員の田中さんからは、『古絵葉書で見る太宰府』の紹介がありました。ボランティアの皆さんは、スライドで写される古絵葉書を大変熱心にご覧になられ、また、絵葉書の歴史、見分け方など興味深く聞かれていました。

最後になりましたが、太宰府文化遺産調査事業をお手伝いをさせていただいておりました田中智子と大田みゆきが3月いっぱいまでとなりました。大変楽しくお仕事をさせていただき、感謝いたしております。本当にありがとうございました。
2017年 03月15日
2017年3月15日(水) 日田街道班 現地調査
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3月15日(水)、日田街道班は太宰府市の北谷地区から宇美町極楽寺地区までの宝満山山麓の旧道を現地調査しました。

当日は残念ながら雨と風に送られての出発でしたが、さすが晴れ男・晴れ女の多い日田街道班、半時間あまりで好天に恵まれました。
目的地の極楽寺は、文永の役に於いて、蒙古の大群が博多湾に襲来のとき、戦火を避けて筥崎八幡宮御神霊を遷し奉ったゆかりの地です。
そこまでの道中には、猿田彦尊・庚申尊天が数多く建立されていました。途中、親切な農家の方が道案内をしてくださり、ボランティアのみなさんに美味しいもぎたてのはっさくをふるまってくださいました。
4時間かけての長い道のり、皆様お疲れ様でした。
2017年 03月07日
2017年3月7日 太宰府南小学校区班 班会議
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3月7日(火)、太宰府南小学校区班は梅香苑公民館で現地調査の振り返りと今後の活動方針を協議しました。

先日おこなった北谷地区にある大行事塔現地調査の結果をまとめ、所在地を白地図に落とす作業を行いました。場所が山中だった為、写真やマップを駆使しながら、調査した場所を確認しました。 大正四年に建立された石碑が、現在も山の奥深くに変わらずにあるという事に、ボランティアの皆さんは驚きが隠せないご様子でした。

次回は、薬師山の大行事や周辺の筑紫四国札所、文化遺産などをフィールドワークする予定です。
2017年 03月01日
2017年3月1日 北谷・松川地区 大行事碑現地調査
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3月1日、これまで見つける事ができなかった北谷地区の大行事塔調査を行い、今回は以前確認された事のある藤田さんと關さんにも調査に加わっていただき合同調査を実施しました。
梅の花の香るソイラの山道、中腹にある納骨堂あたりから枯れ木をかき分け、道なき道を歩きながら目的の大行事碑を探します。
落ち葉で滑り、足元からからずるずる落ち込んでしまいそうな険しい場所もありましたが、山中の少し開けた場所に到着。そこには、立派な大行事塔が静かに建っていました。ここは昔、北谷と山浦を結ぶ旧道沿いで、かつては祭事で相撲大会も行われていたそうです。
また、大行事碑のそばには「御大典紀念」とはっきり彫られた石碑も残っていました。
太宰府市内で唯一調査できていなかった大行事碑を見つける事ができ、ボランティア一同感激でした。

さらに、少しくだった松川地区も訪れ、高台に祀られている松川地区の大行事碑、並んで立つ五穀神、筑紫四国第七十一番札所である龍頭不動妙院などを調査・見学し、松川ダム・浄水場そばのバス停より「まほろば号」にて帰路へとつきました。
 

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