ボランティア活動

協会で活動している3つのボランティアを紹介します

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万葉植栽ボランティア
「ゆづるはの会」

太宰府市には市域面積の約17パーセントを占める貴重な史跡地がありますが、公有化されたものの未整備のままの状態の土地に、ゴミが放置されるなどの事態が生じたこともありました。そこで、その史跡地を有効に活用し、また歴史の散歩道をたどる人々が、大宰府政庁などが建っていた頃の野山の風景を少しでも想像していただけるようにと、平成7年7月から「万葉の花講座」を開催し、万葉植物の勉強をし、実際に苗を植え始めたのがこの会の始まりです。平成21年度よりこの会の名称を「ゆづるはの会」としました。史跡地に彩りを添え、季節ごとに変わる万葉の草花を市民や観光客の方に楽しんで頂いています。

ボランティアの日々の活動をお伝えします

万葉植栽日記

2019年 03月20日
平成30年度 第26回 花菖蒲園とノカンゾウの手入れ
 春が来た!という今日の太宰府の天気です。風はほとんどなく暖かい日差しが降り注ぎ、菜の花の黄色が目に強く入って来ます。今日はテニスコート下の花菖蒲園の手入れとコート南斜面のノカンゾウの手入れをしました。
 花菖蒲園は昨日姫野さんが株の間を耕運機をかけてくださっていたので、女性陣が株の周りに残った雑草を取りのぞき、株が消えたところには斉城先生に大きな株を裂いて補植してもらいました。株がなくなっている個所が結構あるのに対し、大きく広がった株がいくつもあるのには不思議です。これらの作業を、女性カメラマンの安本さんが撮影されました。というのが、本年度の発掘50周年記念事業の一環として、発掘開始から50年経過した今の大宰府史跡地を記録映像として残す計画をしています。皆さんにカメラを意識させずに撮影をしていただいたおかげか、緊張することもなく通常の作業風景を撮っていただくことができました。
 一方、男性陣は斜面に植え込んだノカンゾウの手入れをしました。まず、刈払機で茅(ちがや)などを刈取り、株の周りのスズメノエンドウなどの雑草を取り除きました。刈った草は枯葉ばかりで手で採った他の草も一緒に、運搬用ナイロン袋に入れ、堆肥にすべく植栽畑に運びました。
 今日作業を行ったテニスコートの端にある2本のサクラはヤマザクラのようですが、すでに満開状態となっていました。昨日福岡城跡の舞鶴公園は桜の開花が認められたようですが、政庁跡のソメイヨシノは蕾が大きく膨らんだのはごく少数です。全体が開花するにはまだ数日はかかりそうです。
 次回4月3日の植栽活動は今日の作業の継続です。そしてその後、政庁跡で恒例の花見を行う予定です。