ボランティア活動

協会で活動している3つのボランティアを紹介します

万葉植栽ボランティア
「ゆづるはの会」

太宰府市には市域面積の約17パーセントを占める貴重な史跡地がありますが、公有化されたものの未整備のままの状態の土地に、ゴミが放置されるなどの事態が生じたこともありました。そこで、その史跡地を有効に活用し、また歴史の散歩道をたどる人々が、大宰府政庁などが建っていた頃の野山の風景を少しでも想像していただけるようにと、平成7年7月から「万葉の花講座」を開催し、万葉植物の勉強をし、実際に苗を植え始めたのがこの会の始まりです。平成21年度よりこの会の名称を「ゆづるはの会」としました。史跡地に彩りを添え、季節ごとに変わる万葉の草花を市民や観光客の方に楽しんで頂いています。

ボランティアの日々の活動をお伝えします

万葉植栽日記

2020年 01月15日
令和元年度 第19回  第1回冬期勉強会
 令和元年度の冬期勉強会の第1回目として (公財)古都大宰府保存協会の顧問でもいらっしゃる森弘子先生にお願いして、新元号令和に絡み『新元号「令和」と「梅花の宴」について』の題目でお話をしていただきました。また、先生が最近訪れたという福井県越前市の「あじまの万葉苑」の紹介をしていただきました。
 新元号発表以来、梅花の宴を再現した博多人形のジオラマが脚光を浴びるようになりましたが、このジオラマは大宰府展示館開館10周年記念事業として「梅花の宴」を催したなかで製作されたもの。当時はこれよりも「古代食」の復元模型の展示が各方面から注目されたとか。記念事業として「古代食」再現も実施されたそうですが、この発端は、古代の甘味料「あまづら」が冬場の蔦の樹液だと突き止められた北九州市の故石橋顕氏からの復元をしてみないかとの呼びかけがきっかけだったそうです。観世音寺・坂本など若い農家の主婦の皆様で構成された「なのはな会」に手伝ってもらい、古文書・文献・研究結果をもとにして、いろいろ苦労しながら再現したとのことで、当時これに参加された山内さんや大田さんからも話を聞くことが出来ました。
 続けて、最近訪問された福井県越前市の「あじまの万葉苑」の紹介をしてもらいました。ここには天平11(739)年ごろ、味真野に流された中臣宅守と女官狭野弟上娘子との間にかわされた63首の情熱的な歌が万葉集にあることから、二人の恋の歌をテーマにした万葉植物庭園や63首の歌碑が立てられた「万葉ロマンの道」が設けられているとのこと。万葉館には令和を祝して、先生が取材を受けた新聞の大きな切り出しや梅花の宴のジオラマを基にした絵も掲げられていたそうです。植物のそばには歌を書いた立て札が立てられており、万葉の歌になじめる配慮がされていたのが我々の今後の活動にも参考になると思いました。
 先生の講義時に田中学芸員作成の『「万葉集」 巻五 梅花の歌三十二首 序を併せたり』と『元号「令和」ゆかりの地大宰府』の二つを配布し、参考にしてもらいました。
通常の屋外活動の合間の冬季勉強会ですが、万葉植栽活動には欠かせない知識の源であり、息抜き、楽しみの場でもあります。第2回、第3回と次回が楽しみです。(参加者 20名)