モデルコース

大宰府展示館発 展示館見学&古代の大宰府を歩く(2時間)

宰府展示館  ⇔ 大宰府政庁跡  → 大宰府学校院跡 → 観世音寺 ⇔ 戒壇院

ボランティア「大宰府史跡解説員」がご案内いたします。ご希望の方は2週間前までにお申し込みください。お申し込みはこちらまで
  1. 大宰府政庁跡(国・特別史跡)

    「大宰府」とは、7世紀後半から奈良・平安時代を通じて、西海道(九州)全体を治め、防衛や外交の窓口を担った地方最大の役所のことです。その中核となる施設が置かれた大宰府政庁跡は、東西111.6m、南北211mの規模を誇り、その前面には朱雀大路を中心として碁盤目状の条坊を持つ、古代都市が広がっていました。大宰府は「遠の朝廷(とおのみかど)」と呼ばれ、律令制下で1000人を超える官人が執務し、多くの文物で賑わいました。
    昭和43年に始まった発掘調査によって、最も古い7世紀後半の掘立柱建物(第1期)、8世紀初頭に建て替えられた礎石建物(第2期)、941年藤原純友の乱により焼失した後に再建された建物(第3期)が確認されています。現在は礎石(一部復元)を残すのみですが、北側の四王寺山(大野城跡)と一体となった雄大な景観は、往時のようすを偲ばせます。
    「大宰府跡」「大野城跡」は、「水城跡」とともに国の特別史跡に指定されています。

  2. 大宰府展示館
    大宰府展示館では昭和55年の開館以来、発掘調査で見つかった出土資料をはじめ、パネルやジオラマなどの展示を通じて古都大宰府の歴史を分かりやすくご紹介しています。
    館内では様々な展示資料と共に、昭和43年に始まった大宰府政庁跡の発掘調査により検出された玉石敷の溝と素掘りの溝を保存・公開しており、1300年前の姿を直接ご覧いただけます。
    また、元号「令和」ゆかりの行事として注目を浴びた「梅花の宴」(ばいかのえん)についても、博多人形で再現したジオラマを中心として「令和」と「太宰府」の関りについてご紹介しています。
    太宰府観光や歴史散策、学校の社会科学習の起点として是非ご利用ください。

    大宰府展示館 入館料
    ・一般200円 大学生・高校生100円 中学生以下無料
    ※障害者手帳をご提示いただきますと、ご本人様と介護者1名様は無料でご入館いただけます。ご来館時に受付にてご提示ください。
  3. 大宰府学校院跡(国史跡)

    大宰府政庁跡と観世音寺の間に位置する、役人の養成機関。
    奈良時代から平安時代にかけて、九州諸国から学生を集め大宰府の役人を養成する「府学校」が置かれていました。
    中国の「五経」などを教科書に、政治・医術・算術・文章など必要な科目が教えられ、試験に合格した後に役人として採用されました。
    781年(天応1)には約200人の学生が集まったとの記録があり、発掘調査によって掘立柱建物や溝などが確認されています。

  4. 観世音寺(宝蔵含む)

    『源氏物語』にも登場する古刹。7世紀、筑紫で没した母・斉明天皇の追悼のため、天智天皇が発願し奈良時代に完成しました。境内には、京都妙心寺の鐘と「兄弟鐘」と呼ばれる日本最古の梵鐘をはじめ、五重塔心礎などが遺っています。また、観世音寺の宝蔵には5mを越す馬頭観世音菩薩立像をはじめ、国の重要文化財に指定された仏像18体や舞楽面が並んでいます。

    宝蔵の開館:9:00~17:00(入館は16:30まで) 休館:なし
    入館料:大人500円(300円)  大学・高校生300円(200円)  
    中・小学生150円(100円)  ※()内は20人以上の団体料金

  5. 戒壇院

    僧尼となるのに必要な戒律を授けるため、唐より鑑真和上を招来して、東大寺に戒壇が設けられました(中央戒壇)。また下野薬師寺に東の戒壇、観世音寺に西の戒壇が置かれ、「天下三戒壇」と呼ばれました。