ボランティア活動

協会で活動している3つのボランティアを紹介します

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万葉植栽ボランティア
「ゆづるはの会」

太宰府市には市域面積の約17パーセントを占める貴重な史跡地がありますが、公有化されたものの未整備のままの状態の土地に、ゴミが放置されるなどの事態が生じたこともありました。そこで、その史跡地を有効に活用し、また歴史の散歩道をたどる人々が、大宰府政庁などが建っていた頃の野山の風景を少しでも想像していただけるようにと、平成7年7月から「万葉の花講座」を開催し、万葉植物の勉強をし、実際に苗を植え始めたのがこの会の始まりです。平成21年度よりこの会の名称を「ゆづるはの会」としました。史跡地に彩りを添え、季節ごとに変わる万葉の草花を市民や観光客の方に楽しんで頂いています。

ボランティアの日々の活動をお伝えします

万葉植栽日記

2018年 04月04日
平成30年度 第1回 花菖蒲園の草取と花見
 平成30年度第1回の活動は、観世音寺裏にある花菖蒲園の草取で始まりました。
今日は植栽作業後に予定している恒例行事の『花見』があり、いつもより多い19名の皆さんが出席です。
会員の姫野さんが数日前に観世音寺裏・戒壇院裏の両花菖蒲園の株の間を耕運機で耕してくださっていたので、雑草は株の間にあるものだけです。ただ、晴天続きで土が固くなっており、根元をつかんで引っこ抜こうとしてもすぐに切れてしまい、なかなか根から抜けません。そこで、花菖蒲の株を傷つけないように片手鍬などを使って雑草を根から掘り起こして取りました。
 取った草は男性陣が掘った穴に投げ込み、緑肥にします。 1時間程度の作業の後に花見を予定していましたが、広い面積なので、なかなか終えることができません。「時間ですよ!そろそろ止めて政庁跡に移動して花見をやりましょう。」と声をかけてもすんなり腰は上がらず、手は草を掘り起こしています。「きりがないですよ。止めてください!」と大声をあげて、やっと皆さん作業終了です。道具を洗って、片付けを済ませ、車・自転車、元気者は徒歩で、政庁跡にあるいつもの花見場所へと移動です。 サクラの花は、ほぼ終わってしまいましたが、枝垂桜がまだ散らずに咲いていました。その前で新婚さんの前撮りをしている風景も見られました。
 木村理事長が挨拶した後、ノンアルコールビールで乾杯してお花見開始です(気分はアルコール入りです)。賑やかに談笑しながら、安くて美味しい花見弁当、桜餅、お菓子などを食べました。
 一段落したところで、職員の森が「桜と日本人」と題して日本の桜の歴史や各地の桜の古木・銘木を紹介し、最後は桜を詠んだ本居宣長の和歌を朗々と朗詠し、やんやの喝采をいただきました。
 今年度も楽しく明るい会の始まりです。