ボランティア活動

協会で活動している3つのボランティアを紹介します

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万葉植栽ボランティア
「ゆづるはの会」

太宰府市には市域面積の約17パーセントを占める貴重な史跡地がありますが、公有化されたものの未整備のままの状態の土地に、ゴミが放置されるなどの事態が生じたこともありました。そこで、その史跡地を有効に活用し、また歴史の散歩道をたどる人々が、大宰府政庁などが建っていた頃の野山の風景を少しでも想像していただけるようにと、平成7年7月から「万葉の花講座」を開催し、万葉植物の勉強をし、実際に苗を植え始めたのがこの会の始まりです。平成21年度よりこの会の名称を「ゆづるはの会」としました。史跡地に彩りを添え、季節ごとに変わる万葉の草花を市民や観光客の方に楽しんで頂いています。

ボランティアの日々の活動をお伝えします

万葉植栽日記

2018年 05月16日
平成30年度 第5回 花菖蒲園の草取
 昨日の太宰府の最高気温は31.9度と真夏並みの暑さでした。今日は昨日ほどではありませんが、曇り空でもやはり暑い一日です。
 私達が手入れしている花菖蒲園は大宰府政庁跡八つ橋周辺、歴史の散歩道沿い(テニスコート前)、戒壇院裏、観世音寺裏の4カ所あり、手入れもなかなか思うようにはいきません。今日は戒壇院裏と観世音寺裏の二か所の花菖蒲園の草取りを行いました。会員の姫野さんが活動日以外にも野草園や花菖蒲園の列の間を耕運機で除草をしてくれているので、株と株の間のみ草を抜きました。戒壇院裏は女性(8人)、観世音寺裏は男性(6人)で担当割りをして頑張りましたよ。
 作業中改めて全体を眺めてみると、遊歩道沿いに株がなく、なぜか空間が目立ちます。「どうしてないのかなぁ?病気でも入ったのかなぁ?」とつぶやいていたところ、近くにいた姫野さんが、いつものように園の手入れしていたところに「スコップを持ってきて、掘り上げて持ち帰る人がいましたよ。」と通りがかりの女性が教えてくれたとのこと。それを聞いていた会員の皆さん、絶句してしまいました。そんな方がいるとは非常に残念でたまりません。市民の方や観光客の皆さまなど、たくさんの人に史跡とともにきれいな花や植物を楽しんで欲しいと活動しているボランティアの皆さまです。どうか、絶対に抜き取るのはやめてください。今日はそんなことを願う活動となりました。


 ◎斉城先生のミニ講座
 チクシシャクナゲの芽が出ました。琺瑯(ほうろう)のトレーに1-2ミリの小さな緑の芽がたくさん出ているのを見せていただきました。
発芽させる要領は
①細かくした水苔を敷き十分水を吸わせ、それに種を蒔く。
②種が非常に小さく風があれば吹き飛んでしまうので、風に当たらないように用心して蒔く。
③まいた後はそのまま何もかぶせないこと。
④日あたりを避け、絶対乾燥させないこと。
だそうです。シダ類等極小の種をまくときも同じ要領だそうです。水苔の代わりにテイッシュペーパーを利用しても良いとのことです。シャクナゲの採種時期は秋11月だそうです。興味のある方は試してみてください。