ボランティア活動

協会で活動している3つのボランティアを紹介します

過去ブログ一覧


万葉植栽ボランティア
「ゆづるはの会」

太宰府市には市域面積の約17パーセントを占める貴重な史跡地がありますが、公有化されたものの未整備のままの状態の土地に、ゴミが放置されるなどの事態が生じたこともありました。そこで、その史跡地を有効に活用し、また歴史の散歩道をたどる人々が、大宰府政庁などが建っていた頃の野山の風景を少しでも想像していただけるようにと、平成7年7月から「万葉の花講座」を開催し、万葉植物の勉強をし、実際に苗を植え始めたのがこの会の始まりです。平成21年度よりこの会の名称を「ゆづるはの会」としました。史跡地に彩りを添え、季節ごとに変わる万葉の草花を市民や観光客の方に楽しんで頂いています。

ボランティアの日々の活動をお伝えします

万葉植栽日記

2018年 07月04日
平成30年度 第10回 花菖蒲の株分け その2
 昨日の台風第7号の嵐の後で、道路にはへし折られたクスの葉が付いた枝等が散乱していました。育苗畑近くの観世音寺では五重塔礎石横の樫の木が倒れ、造園業者が伐採処理していました。また、戒壇院では東側道路沿いの一抱え以上あるクヌギの木が根元から倒れていました。折れた根元を見ると腐って端の方が僅かに生きている状況の様でした。鐘楼や延命地蔵堂にかからなかったのが幸いでした。
 さて、今日は前回の続きで戒壇院裏の花菖蒲園で花菖蒲の株分け作業を行いました。前回掘り起こして仮植していた株を手始めに、斉城先生の説明を聞いて、剪定ばさみで切り分け、古い株根を切り落とし、葉っぱも半分以上切り落としました。菖蒲園の中は雨でジュクジュクになって、長靴をはいているものの、くるぶしの上まで埋まりこみ、株分け対象の株を掘り起こしたり、きれいに整理した苗株を仮植する穴を掘るのが大変でした。足をかえる時に「お尻をつくなよ」と檄が飛びます。汚したら、車の座席に座れません。スコップを杖代わりにしました。株分けする要領がつかめたのか、苗作りのテンポが上がります。古株を掘るのと苗の仮植が間に合いません。剪定ばさみが足りずにスコップ持ったのが運の尽き?
 男性陣が花菖蒲園で黙々と株分け作業をしている間、女性陣は育苗畑で草取りに励んでもらいました。こちらは手と口が良く動くようです。
 作業後の懇談の場で農作業時の苦労?話でカラス対策やモグラ退治をどうしたなどの話で、また女性陣の話が盛り上がります。それを聞いていた斉城先生が「株分けするとき出してもらいたかった」「楽しく愉快に作業したい」と言われ、男性陣から「いや、作業に集中するので口は動かないですね」「女性と違う」との発言に「女は頭いいから手も頭も口もよく動くのよ」と軽くいなされました。