協会からのお知らせ

(公財)古都大宰府保存協会から、催事や活動の様子などをお伝えします。

2018年1月

2018年 01月26日
第4回だざいふ景観賞「市長賞」受賞決定!
 

   「百年後も古都大宰府の風景が生えるまち」づくり事業の一つとして、太宰府市が年に1度市民から募集する「だざいふ景観賞」に「大宰府政庁跡」が選ばれ、私どもがその管理団体として市長賞を受賞することになりました。「広報だざいふ」2月号に掲載されましたのでご報告させて頂きます。

 受賞理由には「日々の管理により、気持ちのよい空間を維持している協会の美観保持活動に感謝して」とあり、一般公募13点の中から、市内6ヶ所での人気投票と、市民の代表から成る15人の審議会の審査により決定されたとのことです。

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 大宰府政庁跡は後背地の四王寺山(大野城跡)と一体的に保存が行われ、1300年前のいにしえの「西の都」を体感できる希有な空間です。四季折々の自然の変化も美しく、日常の暮らしに静かな彩りを添えるとともに、全国各地、海外からのお客様にも「往時の姿が偲ばれる」と喜んで頂いております。
  
 この10万㎡に及ぶ広大な大宰府史跡の景観が保たれている背景には、1年間を通して伸びる草や木々の枝を刈り、ゴミや落葉を集め、イノシシやモグラ、スズメバチと格闘しながら、史跡を維持管理する活動があります。
 寒い日暑い日、万葉植栽「ゆずるはの会」をはじめとする市民ボランティアや、地域の皆さまとともに史跡を慈しんで参りましたが、このたびの受賞はこれまで共に手を携え、長きにわたり活動を支えて下さった皆さまのおかげと、心より感謝申し上げております。

 平成30年は、大宰府史跡発掘調査の開始から50年という記念の年に当たります。(公財)古都大宰府保存協会は、史跡を守ろう!という当時の市民の声の中から誕生しました。
 大宰府史跡が100年先も、多くの人々に愛される史跡であるように。先人たちの想いを受け継ぎ、職員一同、微力を尽くして参ります。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

 




 
2018年 01月21日
水城館前庭の木々

 特別史跡「水城跡」東門の脇に建つ水城館の前庭に、水城の築造に関係の深い樹木が植えられています。水城を築く際、底部の地盤を補強して基礎を安定させるため、樹木の葉が敷かれました。これは敷粗朶(しきそだ)工法といわれる建築技術の一つですが、この時に用いられたのがアワブキやヤマビワなどの葉でした。
「広報だざいふ2017年10月号」で紹介されたこともあり、見学に訪れる人が増えてきました。水城館ではスタッフが手作りでアワブキ・ヤマビワ・ヤブニッケイ・クロマツなどの名札を付けています。
 今は葉も少なく寂しい見栄えですが、春に向けて暖かくなるにつれ緑も増えてくると思います。ぜひ天気の良い日に水城館へお出かけください。