2019年 04月19日
公益財団法人古都大宰府保存協会では、機関誌『都府楼』を年1回発行しており、太宰府地域における歴史的風土や文化財について紹介しています。『万葉集』・「令和」に関する機関誌『都府楼』のご紹介
これまで刊行いたしました『都府楼』には、元号「令和」の典拠となりました『万葉集』「梅花の宴 序文」に関する特集号がありますのでご紹介いたします。
○『都府楼』11号 ~梅花の宴 特集号~ 遠の朝廷の食と衣
一般販売価格:(税込)1050円 保存協会会員様価格:(税込)840円
財団法人古都大宰府を守る会(現在の公益財団法人古都大宰府保存協会)では、平成3(1991)年2月~3月に大宰府展示館開館10周年記念事業として記念展示「梅花の宴-遠の朝廷の食と衣-」を開催しました。
『都府楼』11号はその行事の特集号となっており、表紙を開きますと最初のページに元号「令和」の出典となった「梅花歌卅二首幷序(万葉集巻五)」が載っています。本文中では、梅花の宴で出された「饗宴の膳」の再現や古代の食についての特集や、古代の官人たちの服、紫(むらさき)の染色など衣服についても特集しています。
また、新元号「令和」発表以降多くのお客様にご覧いただいている博多人形による「梅花の宴」再現ジオラマ(博多人形師・山村延燁 製作)、「饗宴の膳」再現模型は、この記念行事に際して製作されたものです。
○『都府楼』13号 ~筑紫万葉の世界 特集号~
一般販売価格:(税込)1050円 保存協会会員様価格:(税込)840円
約4500首の歌が収められている『万葉集』には、筑紫(大宰府の管轄する九国三島)にまつわる歌が約300首あります。『都府楼』13号では、これらの歌が詠まれた筑紫万葉の世界や梅花の宴について、犬養孝先生、林田正男先生、中西進先生、前田淑先生、政所賢二先生にご紹介いただき、詠まれた草花・動植物についても宇都宮貞子先生、木下英彦先生、清原和義先生にご紹介いただいています。(御名前は掲載順)
九州にまつわる『万葉集』について知るオススメの1冊となっていますので是非ご覧ください。
上記の『都府楼』は大宰府展示館窓口で販売いたしております。「令和」ゆかりの地・太宰府へお越しの際は大宰府政庁跡そばの大宰府展示館へお越し下さいませ。