公益財団法人古都大宰府保存協会は、令和6(2024)年設立50周年を迎えます。
設立50周年を記念し、令和5(2023)年4月より、最新の大宰府研究成果を多くの方々に広く知っていただくために、連続講座「大宰府アカデミー・令和編」を開講いたします。
お申込みはこちらから↓
https://www.kotodazaifu.net/dazaifu-academy/
「大宰府史跡」の発掘調査が始まってから、今年でちょうど50年。
(公財)古都大宰府保存協会では4月13日、「大宰府史跡発掘50年」のロゴ・マークを発表しました。大宰府式鬼瓦をモチーフにした、河村美季さんのデザインです。
「百年後も古都大宰府の風景が生えるまち」づくり事業の一つとして、太宰府市が年に1度市民から募集する「だざいふ景観賞」に「大宰府政庁跡」が選ばれ、私どもがその管理団体として市長賞を受賞することになりました。「広報だざいふ」2月号に掲載されましたのでご報告させて頂きます。
受賞理由には「日々の管理により、気持ちのよい空間を維持している協会の美観保持活動に感謝して」とあり、一般公募13点の中から、市内6ヶ所での人気投票と、市民の代表から成る15人の審議会の審査により決定されたとのことです。
... 大宰府政庁跡は後背地の四王寺山(大野城跡)と一体的に保存が行われ、1300年前のいにしえの「西の都」を体感できる希有な空間です。四季折々の自然の変化も美しく、日常の暮らしに静かな彩りを添えるとともに、全国各地、海外からのお客様にも「往時の姿が偲ばれる」と喜んで頂いております。
この10万㎡に及ぶ広大な大宰府史跡の景観が保たれている背景には、1年間を通して伸びる草や木々の枝を刈り、ゴミや落葉を集め、イノシシやモグラ、スズメバチと格闘しながら、史跡を維持管理する活動があります。
寒い日暑い日、万葉植栽「ゆずるはの会」をはじめとする市民ボランティアや、地域の皆さまとともに史跡を慈しんで参りましたが、このたびの受賞はこれまで共に手を携え、長きにわたり活動を支えて下さった皆さまのおかげと、心より感謝申し上げております。
平成30年は、大宰府史跡発掘調査の開始から50年という記念の年に当たります。(公財)古都大宰府保存協会は、史跡を守ろう!という当時の市民の声の中から誕生しました。
大宰府史跡が100年先も、多くの人々に愛される史跡であるように。先人たちの想いを受け継ぎ、職員一同、微力を尽くして参ります。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。