ボランティア活動

協会で活動している3つのボランティアを紹介します

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万葉植栽ボランティア
「ゆづるはの会」

太宰府市には市域面積の約17パーセントを占める貴重な史跡地がありますが、公有化されたものの未整備のままの状態の土地に、ゴミが放置されるなどの事態が生じたこともありました。そこで、その史跡地を有効に活用し、また歴史の散歩道をたどる人々が、大宰府政庁などが建っていた頃の野山の風景を少しでも想像していただけるようにと、平成7年7月から「万葉の花講座」を開催し、万葉植物の勉強をし、実際に苗を植え始めたのがこの会の始まりです。平成21年度よりこの会の名称を「ゆづるはの会」としました。史跡地に彩りを添え、季節ごとに変わる万葉の草花を市民や観光客の方に楽しんで頂いています。

ボランティアの日々の活動をお伝えします

万葉植栽日記

2019年 02月06日
平成30年度 第23回 冬季勉強会
 2月に入り立春も過ぎ、春が近づいていることが実感されます。
 今日は万葉植栽の冬季勉強会の2回目で、テーマは「大宰府史跡発掘50年と古都大宰府保存協会」です。講師は森弘子先生です。先生は太宰府発見塾塾長であり、万葉植栽ボランティアとして活動にも参加してくださっています。先生は大宰府史跡発掘が始まった昭和43年直後から発掘調査に参加し、現在も大宰府史跡に関連するいろいろな分野に携わり続けていらっしゃる方で、話されることには熱情があふれ、迫力すらも感じられました。
 大宰府政庁一帯は史跡公園として整備され、美しい歴史的景観として大切に保存されています。しかし、発掘以前の昭和43年時点では、辺り一面は畑が広がり、そこに小さな道路が一本南北に走り、その中央付近に3本の石碑がポツンと立っているという状況でした。皆さん信じられますか!?びっくりされたでしょう?史跡地に指定・保存されるということは、そこに生活基盤を持ち生活されている方々にとっては死活問題であり、発掘当初はこれに反対する人も多かったようですが、発掘が始まり、次々に明らかになっていく事実を見て、地域の皆さまは「大宰府史跡は我々が守らなければ・・・」という気運が高まり、その後は順調に進み、現在見られるような状況になりました。
 万葉植栽ゆづるはの会も、その様な中、平成7年に「史跡地に草花を育て美しい景観を作ろう!」ということで発足し、既に20年以上経過しましたが、今日の先生の話を聞き、会員の皆様は改めて「初心に帰り頑張らねば」と感じているようです。