2016年 12月16日
特別史跡『大宰府跡』 蔵司地区 現地説明会の開催
12月16日、観世や坂本など地域の方々へ向けた特別史跡『大宰府跡』蔵司地区の調査説明会が行われました。
開催に先立ち、調査を担当されている九州歴史資料館の吉村室長より挨拶があり、大宰府史跡の開発と史跡指定の経緯、地元の方々の反対や市の陳情など様々な出来事を経て、昭和43年から史跡発掘がはじまった経緯のお話がありました。
現在行われている発掘調査には地元の方々が多数参加されており、改めて「大宰府史跡」が地域の方々に支えられているのだと感じました。
現地の解説では、九州歴史資料館の大庭さん・下原さんより説明があり、「7世紀末〜8世紀初めのものとみられる掘立柱建物跡1棟が新たに確認された事」「法隆寺伝法堂のような建物が建っていたと推定されている事」など、興味津々の調査成果のお話がありました。
当日は気温6℃、北西の冷たい風にみぞれが混じるあいにくのお天気でしたが、見学者の皆さんは熱心に聞き入られ、積極的に質問されていました。また、掘立柱の穴をのぞき込まれたり、柱座を持つ礎石を数えられたりしながら、古代「西の都」大宰府の浪漫に思いを馳せておられました。
現地説明会が開催の折には、ぜひ皆様ご参加下さい。
2016年 12月15日
国分小学校区班よりメッセージ
太宰府文化遺産調査事業では、各班の地域における活動を支援しています。
このたび、国分小学校区班のメッセージが国分区の広報に掲載して頂ける運びとなりました。広報では誌面の関係上、文章が短縮になりましたので、こちらではその全文を掲載いたします。
ぜひ、身近な文化遺産と調査活動を知っていただければと思います。
「未来へ守り伝える」
国分小学校への新しい道路が完成し、バスがようやく通るようになりました。この道路建設にあたって行われた発掘調査で「花寺」と墨書された土器が出土したことをご存知でしょうか。
「花寺」が意味するものは筑前国分尼寺・正式名称「法華滅罪之寺」。この国分の地に、奈良時代に建立された筑前国分寺とともに国分尼寺が確実にあったことを伝えてくれるものです。
わたしたちが住む国分・水城地区には、特別史跡水城跡・大野城跡(四王寺山)をはじめ、由緒ある寺社、地域で守り受け継がれてきた石碑や祠など、「現在まで残され、未来へ伝えるべき、過去の時代の文化財」=”文化遺産”が数多く残っています。文化遺産は形あるものだけではありません。国分天満宮・衣掛神社・老松神社で行われる宮座・どんど焼などの行事、四王寺山の四季の風景、新池、西の池などに映り込む夕日、国分寺裏のカイノ木の紅葉など、景観もまた”文化遺産”です。
私たちは文化遺産調査ボランティアとして”文化遺産を調査・記録し、見守る。そして、地域の皆さんにその魅力を伝える”活動をしています。
文化遺産調査活動を通じての醍醐味は、新しい発見と出会いです。数多く残る遺跡、豊かな自然などなど、地域の皆さんと一緒に未来に守り伝えていきたいものです。これからもよろしくお願いいたします。
文化遺産調査ボランティア 国分小学校区班
2016年 04月11日
太宰府市民遺産展 開催中!
未来の太宰府市民に伝えたい太宰府の宝「太宰府市民遺産」を紹介するパネル展示が、現在太宰府市役所にて開催中です。
今回新たに認定された、太宰府市民遺産第12号「太宰府悠久の丘
―メモリアルパークからの眺望―」〔提案団体:(公財)太宰府メモリアルパーク〕も紹介しています。
ぜひ市役所へお越しの際はお立ち寄りください。
■日時 平成28年4月11日(月)~ 4月22日(金)まで
(土曜・日曜は休)
午前8時30分から午後5時まで
■場所 太宰府市役所 1階 市民ギャラリー