2019年 02月20日
平成30年度 第24回 冬季勉強会
昨日は九州北部に春一番が吹き、やっと春を肌で感じられるようになりました。
本日は万葉植栽の冬季勉強会の3回目で、テーマは「日本アルプスの花々」です。講師は保存協会職員の猿渡が担当しました。山登りが趣味で「日本の百名山」などの山を登山愛好者の仲間と登っています。
講義の前段は「南アルプス」の甲斐駒ヶ岳・千丈岳、後段は「北アルプス」の槍ヶ岳・大天井岳等の高山に咲く草花を写真で紹介しました。普段、平地では見られない珍しい小花が厳しい寒さの中で健気に花を咲かせているのを知りました。
話が佳境に入ると、花から山の話へ。槍ヶ岳は標高3180mで日本で5番目の高さがあり、見るからに厳しい山です。この山を登り、また山をこよなく愛している職員の熱い思いが皆様にも伝わったのではなないかと思います。
冬季勉強会も今日で終わりです。3月からの屋外活動が楽しみです。
2019年 02月06日
平成30年度 第23回 冬季勉強会
2月に入り立春も過ぎ、春が近づいていることが実感されます。
今日は万葉植栽の冬季勉強会の2回目で、テーマは「大宰府史跡発掘50年と古都大宰府保存協会」です。講師は森弘子先生です。先生は太宰府発見塾塾長であり、万葉植栽ボランティアとして活動にも参加してくださっています。先生は大宰府史跡発掘が始まった昭和43年直後から発掘調査に参加し、現在も大宰府史跡に関連するいろいろな分野に携わり続けていらっしゃる方で、話されることには熱情があふれ、迫力すらも感じられました。
大宰府政庁一帯は史跡公園として整備され、美しい歴史的景観として大切に保存されています。しかし、発掘以前の昭和43年時点では、辺り一面は畑が広がり、そこに小さな道路が一本南北に走り、その中央付近に3本の石碑がポツンと立っているという状況でした。皆さん信じられますか!?びっくりされたでしょう?史跡地に指定・保存されるということは、そこに生活基盤を持ち生活されている方々にとっては死活問題であり、発掘当初はこれに反対する人も多かったようですが、発掘が始まり、次々に明らかになっていく事実を見て、地域の皆さまは「大宰府史跡は我々が守らなければ・・・」という気運が高まり、その後は順調に進み、現在見られるような状況になりました。
万葉植栽ゆづるはの会も、その様な中、平成7年に「史跡地に草花を育て美しい景観を作ろう!」ということで発足し、既に20年以上経過しましたが、今日の先生の話を聞き、会員の皆様は改めて「初心に帰り頑張らねば」と感じているようです。